コンクリートの強度は、1平方センチメートルあたり何キログラムの重さに耐えられるかというのを数字で表す。実際の強度がでているかどうかは、コンクリートを突き固めて7日目に筒状のテストヒースをとって割って確かめる。21日目でも割り、28日目で割るといったことを繰り返すのである。いうのをFC2という。FC28=210キロというのは、4週間目で1平方メートルあたり110キログラムの耐力がでているコンクリートということだ。
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構造計算はこれを基準にしていくのである。われわれ建築屋が、材料屋にコンクリートを発注するときはFC28=210キロのコンクリートを作ってくれというように注文する。実際にその強度があるかどうかはテストピースをとって試験場で圧縮試験をする。たいてい240キロか250キロは出るが、たまに180キロぐらいしかないこともある。このデータを出さないことには役所から検査済証が下りないのだから、基準値以下なら業者の死活問題である。実際テストピースを割ってみたら強度がなかったとする。ところが、すでに打ってしまったらどうしようもない。こういうときは、コンクリートの壁からコアを抜いて試験をすることもあるが、ある程度ならコンクリートというのは時間とともに強度も大きくなるからほとんど問題にはならない。だいたい基準に達しなかった原因は、骨材が粗悪だったか水を混ぜすぎたか、あるいは充分突き固めなかったかのいずれかである。これも一種の手抜きだろう。